PCのマウスの寿命はどれくらい?買い替えのサインや選び方を解説

このマウス、もう寿命かな?」「マウスの寿命はどれぐらいなんだろう」と思ったはありませんか?

パソコンを使う上で、マウスの調子が悪いと作業に集中できませんよね。

この記事では、PCのマウスの寿命や、買い替えが必要なサイン、そして新しいマウスを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。

目次

PCのマウスの寿命

PCのマウスの寿命は使用頻度や環境に大きく左右されますが、一般的には3〜5年程度です。高品質なモデルでは5年以上使用できることもありますが、安価なモデルや過酷な使用環境では1〜2年で交換が必要になることもあります。

耐久性の指標は?

マウスの製品情報を見ても、多くのメーカーは寿命年数を公表していませんが、耐久性の指標としてクリック回数を示している製品もあります。

例えば、

のような記載が製品情報から確認できます。

製品の保証期間を見ても、2年3年といった期間が設定されているケースが多いので、寿命は3~5年ぐらいと思っておいてよさそうですね。

クリック耐久値は目安程度の参考にはなりますが、過酷な環境下では他の要因によって寿命が短くなる可能性もあります。

買い替えのサインを見つける【よくある故障症例】

下記のような症状が現れた場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。以下に、よくある故障症例をまとめました。

クリックが効かない

症状クリックしても反応しない
原因クリックスイッチの劣化が原因で、内部の接触部分が摩耗し、押下してもクリックとして入力されなくなる。

チャタリング

症状1回のクリックが複数回のクリックとして認識される現象。
原因スイッチ内部の接触不良や劣化が原因で、意図しない入力がされることがある。

ポインタの動きがおかしい

症状カーソルが突然飛んだり、思った方向に動かない、または動きが遅くなる。
原因センサーの劣化や汚れ、使用する表面の問題が影響している可能性がある。

ホイール不良(スクロールの空回り)

症状スクロールホイールが正確に動作せず、画面が滑らかにスクロールしない、または空回りすることがある。
原因ホイール内部の歯車やセンサーの摩耗、またはホコリ等の汚れが原因となっている可能性がある。

接続が不安定(センサーの劣化、接触不良)

症状ワイヤレスマウスの場合、接続が頻繁に切れたり、PCがマウスを認識しなくなることがある。
有線マウスでも、接続が不安定になることがある。
原因センサーや内部回路の劣化、またはワイヤレス受信機の問題。
有線マウスは、ケーブルの損傷や接触不良などが考えられる。

これらの症状が現れた場合、マウスの寿命が近づいている可能性が高いため、買い替えを検討するタイミングかもしれません。

新しいマウスを選ぶポイント

マウスの種類は沢山あるので選ぶ際に迷ってしまいますよね。マウスの選び方は、使用目的や個々のニーズによって異なります。以下のポイントを考慮して、自分に最適なマウスを選びましょう。

自分の握り方に合ったマウスを選ぶ

マウスの握り方は人それぞれです。大きく分けると下記のような分類ができるのではないでしょうか。

握り方①マウスに手をピッタリ付けて握るタイプ

握り方②マウスから手を浮かせて握るタイプ

因みに今回握っているマウスはこちら

それぞれ見ていきましょう。

握り方①マウスに手をピッタリ付けて握るタイプ

マウスに手を密着させて握っている様子

マウスに手をピッタリ付けて握るタイプの人は手の大きさにあったサイズで且つ手にフィットしやすい形状(エルゴノミクスデザイン)のマウスがおすすめです。

写真のエレコムのマウスは形状が工夫されており、握った時にフィット感があります。

エレコムのマウス
エレコムのマウス(手前から)

握り方②マウスから手を浮かせて握るタイプ

マウスから手を浮かせて握るタイプの人はマウスへの接触面積が少ないので選択肢は広いです。ただ、マウスの厚み(や傾斜)によって握り心地が微妙に変わってくるので、使い慣れたマウスと同じくらいのサイズを選んでおくと違和感なく握れます。

左:エレコムのマウス
右:VicTsingのマウス
左が現在使用しているマウス、右が過去に使用していたマウス
(左のエルゴノミクスデザイン方が右のマウスより高さがある)

筆者も手を浮かせて握るタイプですが、画像の右のマウスから左のマウスに変えたときの違和感はすごかったです。

また、指先が接触する部分が窪んでいるマウスはフィット感が感じられます。

用途で選ぶ(ゲーミングマウスと通常のマウスの違いを理解する)

マウスの選択肢は、その使用目的によって異なります。

ゲーミング用途かどうかが大きな分かれ目となります。ここでは、ゲーミングマウスと通常のマウスの違いに注目して、それぞれの特徴を解説します。

要素ゲーミングマウス通常のマウス
機能・左クリック
・右クリック
・ホイール
サイドボタン (戻る進む以外の機能がある製品もある)
DPI:マウス感度を細かく調整可能
低遅延
・左クリック
・右クリック
・ホイール
・サイドボタン(戻る進む)がある製品もある
・DPI:マウス感度を段階的に調整可能な製品もある
価格高機能なため、通常のマウスよりも高価シンプルな設計のため、手頃な価格
ゲーミングマウスと通常のマウスの違い

ゲーミングマウスは、サイドボタンをカスタマイズできたり、マウス感度の調整が細かくできたりなど、ゲームプレイに特化した高度な機能やスペックを備えているため、通常のマウスよりも価格が高くなる傾向があります。

一方、通常のマウスは基本的な機能に特化しており、手頃な価格で購入できるため、日常的な作業に適しています。

上の表を参考に、自分の用途に合ったマウスを選んでみてください!

接続方式(有線か無線か)

接続方法は有線マウスと無線マウスでそれぞれ以下のような特徴があります。

有線マウス

有線マウスは、遅延が少なく、充電切れの心配がないため、安定感を求める人にはいいと思います。電波障害など通信関係のトラブルも心配しなくていいのもメリットです。

無線マウス

無線マウスは、ケーブルがないため、デスクがスッキリしますし、大きな動きがストレスなく行えます。ワイヤレス技術も進化しており、最近は遅延がほとんど感じられないモデルも。バッテリー寿命も重要な選択基準になりますね。

メリットとデメリットを表にまとめると以下のようになります。

線の有無メリットデメリット
有線無線通信のトラブルを心配しなくてよい
電池切れを心配しなくてよい
配線がごちゃごちゃする
ケーブルが邪魔になって大きく動かしにくい
無線配線が減るのですっきりする
ストレスなく動かせる
トラブル時に無線通信の不具合を考慮しなければならない
電池切れの心配をしなければならない
有線マウスと無線マウスのメリットとデメリット

静音性で選ぶ

静かな環境で作業する際には、マウスの静音性が重要です。特にオンライン通話中やカフェ、深夜作業など、通話中のマイクや周囲に音が響く可能性がある場所では、クリック音が静かなマウスが便利です。

静音マウスは、通常のマウスと比べてクリック音やスクロール音が抑えられており、他の人への配慮が求められる環境でも安心して使用できます。

移動量の読み取り方式の種類(光学式など)で選ぶ

マウスを移動したときに、移動量をセンサーが感知していますが、その方式にはいくつか種類があります。

マウスのセンサーは、その使用環境や求められる精度に応じて選択する必要があります。

読取方式メリットデメリット
光学式
(赤色LED)
トラッキング精度(マウス感度)は高め
低価格な商品が多い
光沢素材や透明素材の上での読み取り感度が低い
=マウスパッドの使用が推奨される
光学式
(青色LED)
読み取り感度は高め
低価格な商品が多い
光沢素材の上での使用に若干難あり
レーザー式光沢素材の上でも読み取れる
トラッキング精度は低め
IR LED
(赤外線)
電池が長時間持つ
軽量
読み取り感度は低め
マウスの移動読み取り方式毎のメリットとデメリット

マウスの寿命を長くするコツ

マウスの寿命を延ばすためには、日常的なケアと適切な取り扱いが重要です。

以下のコツを参考に、マウスを長く快適に使いましょう。

こまめに清掃する

マウスの内部やセンサー部分にホコリや汚れが溜まると、動作に支障をきたします。

定期的に表面やセンサーを柔らかい布で拭き、汚れを取り除きましょう。また、ボタンの隙間などは付箋の粘着力やエアダスターでホコリを除去するなどして接触不良を防ぎましょう

また、デスク周りもこまめに掃除することで、マウスへのホコリの侵入を最小限に抑えることができます。

キーボードのショートカットを活用する

キーボードのショートカットキーを活用するとマウスの使用が減るので長持ちに貢献できます。

以下はよく使うWindowsのショートカットキーを厳選したものです。ぜひ活用してみてください。

ショートカットキー操作内容
Ctrl+A全選択
Ctrl+Cコピー
Ctrl+Xカット
Ctrl+Vペースト
Win(ロゴマーク)+I設定を開く
Alt+Tabウィンドウを切り替える
Alt+F4ウィンドウを閉じる
Ctrl+T新しいタブを開く(ブラウザ)
Ctrl+Wタブを閉じる(ブラウザ)
Ctrl+Fページ内検索(ブラウザ)
Windowsの超頻出ショートカットキーを厳選

マウスの処分方法

多くの自治体では、マウスは「小型家電」または「燃えないゴミ」として分別されます。自治体のウェブサイトやリサイクルガイドを確認し、指定された日に出すようにしましょう

まだ使用可能なマウスは、メルカリなどのフリマで販売できたり、リサイクルショップで再利用してもらったりすることもできます。特に、状態の良いマウスや人気モデルであれば、買取が成立する可能性が高くなります。

まとめ

PCマウスの寿命は一般的に3〜5年程度ですが、使用状況により大きく異なります。

クリックの不具合ポインタの動きの異常などが見られたら買い替えのサインかもしれません。

新しいマウスを選ぶ際は、自分の手に合ったサイズや形状、用途に合わせた機能、接続方法などを考慮しましょう。

また、定期的な清掃やショートカットキーの活用で、マウスの寿命を延ばすことができます。

処分の際は自治体のルールに従い、適切に行いましょう。

パソコンでの作業効率を上げるにはマルチディスプレイがおすすめです。

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