PCのWindowsキーが反応しないときの解決方法【ロック解除方法、故障チェック方法】

「あれ、Windowsキーが効かない!?」そんな状況でお困りでしょうか?

Windowsキーが使えなくなると意外と不便で困りますよね。

この記事では、Windowsキーがロックされたときのロックの解除方法と、故障かどうかをチェックする方法&対処法を分かりやすく解説します。

目次

ロックの解除方法(Fn+Winキー)

キーボードにWindowsキーのロック機能がありロックされている場合は、ロックを解除することでWindowsキーが使えるようになります。特にゲーミングキーボードはゲーム中にWinキーが反応することを防ぐために備わっていることが多いです。

対応しているキーボードはFn+Windowsキーでロック/解除の切り替えができるようになっています。(製品によってはFn+F10など。)

例えば、こちらのエレコムのキーボードはWindowsキーをロックする機能が搭載されており、右上にはロック状態を示すLEDが付いています。

Amazonの商品ページをよく見ると、次のようにロック機能の説明があります。

  • Windowsキーの操作を無効にするWindows Lock機能を搭載しており、ゲームプレイ中の不意な中断や誤動作を防止します。
  • FNキーを押しながらWindowsキーを押すことで、簡単にWindows Lock機能をON/OFFできます。
amazon.co.jp

※メーカーによって異なりますが、Windowsキーをロックする機能のことを「WinLock」や「Game Modeゲームモード)」、「ゲーミングモード」と称しているケースが多いです。
もし、ロック/解除の方法がFn+Winキー以外の方法である場合、キーボードによっては専用のショートカットが搭載されているか、右上あたりにWinLockのボタンまたはキーが用意されているケースもあります。

Xの情報参考:ショートカットキーによりWindowsキーロックを解除できた例(クリックで開く)

Fn+Winキーによるロック解除でWindowsキーが使えるようになったという声があります。

Fn+F10によるロック解除のケースも。

SteelSeriesというゲーミングキーボードのように、専用のショートカット用のキーが搭載されているケースもあります。

【故障チェック】キーボード側の問題かプログラム側の問題かを切り分ける

Windowsキーが反応しなくなる原因は、大きく分けてハードウェア(キーボードの物理的な問題)とソフトウェア(プログラム上の問題)の2つが考えられます。

どちらの問題なのかを正確に把握するために先ずは問題の切り分けを行いましょう。

原因の切り分け方は以下の2つご紹介します。やりやすい方で試してみてください。

  • A: スクリーンキーボードで確認する
  • B: 別のキーボードを接続して確認する

A: スクリーンキーボードで確認する

Windowsに搭載されているスクリーンキーボード

Windows 10/11には、画面上で操作できる仮想キーボード「スクリーンキーボード」が搭載されています。これを使って、Windowsキーの機能が正常かどうかを確認できます。

スクリーンキーボードの起動方法をご紹介します。

スクリーンキーボードの起動方法

STEP
左下のWindowsマークを右クリック
STEP
設定をクリック
STEP
アクセシビリティをクリック

アクセシビリティをクリックして

STEP
キーボードをクリック

スクロールすると下の方にキーボードという項目があるのでクリック。

STEP
スクリーンキーボードの項目で「オフ」→「オン」にする

スクリーンキーボードの項目でトグルをクリックするとオン/オフが切替できます。

Windowsキーが反応するかをスクリーンキーボード上で確認してみる

スクリーンキーボードが起動したら、Windowsキーをクリックしてみてください。

スクリーンキーボードでWindowsキーが正常に反応する場合は、ソフトウェア側(何らかのプログラム)の設定や不具合が原因である可能性が高いです。

逆に、スクリーンキーボードでWindowsキーが正常に反応しない場合は、ハードウェア側(キーボード自体の故障)の問題である可能性が高いです。

B: 別のキーボードを接続して確認する

GALLERIAのキーボード
外付けのキーボード

別のキーボードでも動作確認することで原因の切り分けに役立ちます。

可能であれば、USB接続の外付けキーボードをパソコンに接続してWindowsキーが反応するか確認してください。

外付けキーボードのWindowsキーが反応する場合、元のキーボードのハードウェアに問題がある可能性が高いです。両方のキーボードでWindowsキーが反応しない場合は、ソフトウェアの問題である可能性が高くなります

次のセクションからは、それぞれの問題に対する具体的な解決策を説明していきます。

ハードウェアの問題と解決策

問題の切り分けの結果、ハードウェアに原因がありそうだと判断された場合、以下の解決策を試してみましょう。

1. ホコリや異物のつまり:キーボードのクリーニング

筆者が清掃した後のノートPC
掃除して綺麗になったキーボード

Windowsキーの下にホコリや小さな異物が入り込んでいることがあります。これらを取り除くことで解決する場合があります。

\ キーボード掃除に便利なエアダスター /

簡単なクリーニング手順
  1. パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜きます。ノートPCの場合はバッテリーを外しておきます。
  2. エアダスターを使用して、キーの隙間からホコリを吹き飛ばします。
  3. 綿棒などにアルコールを少量つけ、キーの周りを丁寧に拭きます。
  4. 乾いた柔らかい布で仕上げに拭きます。
キーキャップの取り外しと清掃(上級者向け)

注意:この方法は経験者や自信がある方のみ行ってください。不適切な作業でキーボードを損傷する可能性があります。

キーキャップの取り外しと清掃手順(上級者向け)
  1. キーキャップリムーバーを使用するなどして、Windowsキーを慎重に取り外します。
  2. キーの下にあるメカニズムを確認しながら、破損や異物がないか調べます。
  3. 問題がなければ、部品を清掃します。
  4. キーキャップを元の位置に戻します。

2. Windowsキー部品の破損や変形による接触不良

Windowsキーに無理な力が加わったりしてキー内部の部品が損傷している場合は、「キーを押下しても接触不良で入力できない」ということが考えられます。

ここでは、Windowsキー部品の損傷に対して主に以下の4つの対処方法についてまとめています。

  • PCメーカーで修理する
  • 自分で修理する
  • 修理業者に依頼する
  • 買い替える

以下それぞれ解説します。

PCメーカーで修理する

メーカーでの修理は、特に購入後の保証期間内であれば安心して依頼できる方法です。保証書の有無や契約内容によっては、無料または割引で修理を受けることが可能ですが、保証期間外の場合は高額な修理費用が発生するため、事前に各メーカーの修理条件を確認することが重要です。

自分で修理する方法

自分で修理する場合、費用を抑えることができる点が魅力ですが、特にノートパソコンの場合は内部の精密な部品を扱う必要があり、修理に失敗すると部品が破損リスクがあります。そのため、経験や自信がない場合は、外付けキーボードの利用など、より安全な方法を検討するのがおすすめです。

修理業者に依頼する方法

専門の修理業者に依頼する場合、作業料金や部品代がかかる点はネックですが、迅速な対応や保証付きの修理が期待できる場合もあります。

買い替える

そもそも製品がかなり古い場合など、新品に買い替えることで、より快適な使用環境を得られる可能性があります。

費用面でも、長期的なコストパフォーマンスを考慮すると買い替えが有効な場合もあります。

以下の表は、各対応方法の特徴やメリット・デメリット、費用の目安をまとめたものです。これを参考に、保証状況や予算、リスク許容度に合わせた最適な対応方法を選んでください。

スクロールできます
対応方法主な対応内容メリットデメリット費用の目安
メーカーで修理保証期間内ならWindowsキー部品の交換・修理・保証期間内は無料または割引
・純正部品を使用できる
・保証書の提示が必要
・保証期間外または過失時は高額になる可能性
保証期間内:0円
保証期間外/過失:4万円〜
自分で修理部品交換または外付けキーボードの利用・部品代のみで済むためコストが低い
・手軽に対応可能
・ノートパソコンの場合、内部分解のリスクが高い
・失敗時、部品破損の恐れ
部品代:1000円〜
外付けキーボード:2000円〜
修理業者に依頼Windowsキー含む全体の修理(診断・清掃も可能)・専門技術による安心感
・即日対応可能な場合もある
・パソコン全体のメンテナンスも依頼可能
・作業料金や部品費用が別途発生
・非純正部品使用時の保証期間に注意
総額:10,000円〜
買い替える製品選定、新規購入・最新の性能や機能が得られる
・複数故障や老朽化の場合、トータルコスト削減の可能性
・初期投資が高額
・新機種の慣れが必要
新品購入価格に依存
Windowsキーが物理的に故障している場合の対応パターン

参考リンク:

3. キーボードの土台や基盤の損傷

キーボードの土台が損傷しているとWindowsキー内の部品が上手くはまらず、接触不良になる可能性があります。

また、基盤の接点が劣化・損傷している場合は、回路が機能しないといった問題が発生する可能性があります。

この場合は、部品の交換というよりも、キーボード自体を交換するのが確実です。

はんだ付けなどして直すのもなかなかハードルが高い方法なので、修理依頼か買い替えを検討で良いかと思います。

キーボードの選び方など、買い替え時に役立つ情報は下記の記事で解説しています。

洗えるキーボードなら掃除も簡単! /

4. 予防策は日常的なメンテナンス

将来的な問題を防ぐために、以下の予防策を講じましょう。

  • 定期的にキーボードの清掃を行う。
  • 飲み物をキーボードの近くに置かない。

ハードウェアの問題は、適切なクリーニングや部品の交換で解決できることが多いです。ただし、自己解決が難しい場合は、専門家やメーカーのサポートに相談することをおすすめします。

\ スキマの掃除に便利なスライムクリーナー /

ソフトウェアの問題と解決策

ハードウェアに問題がない場合、Windowsキーが反応しない原因はソフトウェアにある可能性があります。以下に主なソフトウェアの問題とその解決策を説明します。

1. Windowsの設定の問題:フィルターキー機能の無効化

フィルターキー機能が有効になっていると、キーの反応が遅くなることにより、Windowsキーが反応しないように感じる場合があります。以下の方法で確認してみてください。

確認手順:

STEP
左下のWindowsマークを右クリック
STEP
設定をクリック
STEP
アクセシビリティをクリック

アクセシビリティをクリックして

STEP
キーボードをクリック

スクロールすると下の方にキーボードという項目があるのでクリック。

STEP
「フィルターキー」の設定を「オフ」→「オン」にする

「フィルターキー」の項目でトグルをクリックするとオン/オフが切替できます。

2. キーボードドライバーの問題

ドライバーが古くなったり、破損したりすると、キーボードの一部が正常に機能しなくなることがあります。

解決手順
  1. デバイスマネージャーを起動
    • 画面左下のWindowsマークを右クリックして「デバイスマネージャー」を選択
  2. ドライバの更新(もしくは再インストール)
    • キーボードのドライバを右クリックして「ドライバーの更新」を選択し、最新のバージョンに更新」をクリック
    • 再インストールする場合は、「デバイスのアンインストール」を選択し、「アンインストール」をクリック選択。※完全に削除するわけではないので「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」にはチェックを入れない
  3. Windows Updateもチェック
    • 一部のドライバはWindows Updateでも更新されるため、設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update でも更新プログラムを適用しておく
      特にWindowsキーはWindowsアップデートの影響を受ける可能性も十分に考えられます。

3. ソフトウェアによるロック

特定のソフトウェア(特にセキュリティソフトや入力支援ソフト)がWindowsキーの機能を妨げている可能性があります。

解決手順
  1. 最近インストールしたソフトウェアがあれば、一時的にアンインストールしてみます。
  2. セーフモードでPCを起動し、Windowsキーが機能するか確認します。
  3. 問題のあるソフトウェアを特定できたら、更新版をインストールするか、代替ソフトを検討します。

また、Microsoftの公式サイトにて以下の方法が紹介されていますが、分からない場合はメーカのサポート窓口へ問い合わせてみるのもありかと思います。

あわせて読みたい
カーネル モード フィルター ドライバーを非アクティブ化する - Windows Server Windows でカーネル モード フィルター ドライバーを一時的に非アクティブ化する方法について説明します。

4. ゲーム中に効かない場合はゲームアプリの仕様の可能性も

FPSゲームなど、特定のゲームをプレイ中にWindowsキーが反応しない場合、それはゲームの仕様である可能性が高いです。

代わりの手段としてAlt+Tabのショートカットキーでウィンドウを切り替えてみましょう。

まとめ

Windowsキーが反応しない問題は、ハードウェアとソフトウェアのどちらかに原因がある可能性があります。

今回の解説をもとに、問題の原因を特定して、適切な解決策を見つけましょう。

  • Fn + Windowsキーでロック解除を試す(特にゲーミングキーボードの場合)
    対応しているキーボードはFn+WindowsキーでWindowsキーのロック/解除の切り替えができます。
  • 問題の切り分け
    スクリーンキーボードや別のキーボードを使って、問題がキーボード側で起きているのかソフトウェア側でおきているのかを特定します。
  • ハードウェアの問題
    キーボードのクリーニングや、破損した部品の交換を試してみましょう。
    問題が深刻な場合や部品の交換が困難な場合は、キーボード自体を修理または交換することを検討しましょう。
  • ソフトウェアの問題
    Windowsの設定やドライバーの問題が原因であれば、設定の調整やドライバーの更新が解決策となります。
    ソフトウェアの競合が疑われる場合は、セーフモードでの確認や不要なソフトウェアのアンインストールが有効です。

修理する場合の対応:

  • PCメーカーで修理する
    保証期間内であれば、メーカーに依頼することで無料または割引価格で純正部品による修理が可能です。ただし、保証書の有無や保証期間外の場合、修理費用が高額になるリスクも伴います。
  • 自分で修理する
    部品交換や外付けキーボードの利用により、低コストで対応する方法です。しかし、交換時に無理な力を加えて部品が損傷するといったリスクもあるため、慣れていない場合は慎重な判断が必要です。
  • 修理業者に依頼する
    専門業者に修理を依頼することで、即日対応や他の不具合の診断・清掃も期待できるメリットがありますが、作業料金や部品代などの費用が発生します。

この記事が参考になって、Windowsキーが問題無く使えるようになれば幸いです!

買い替えの際はぜひ下記の記事を参考にしてみてください。

洗えるキーボードなら掃除も簡単! /

パソコンでの作業効率を上げるにはマルチディスプレイがおすすめです。

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